閑話休題 #09

まな板を2枚にすると、洗い物は減って置き場所は増える家 — 生肉と野菜を分ける運用から考える

—— 閑話 #09 / 数を増やす方の解の観察

2026-08-14

公開 2026.08.14・最終更新 2026.08.14

鶏肉を切ったまな板を、シンクの端に置く。洗剤を垂らして、いったん手を止めて洗う。それからようやく、きゅうりを切る板に持ち替える。——一枚のまな板で回している台所には、この「いったん手を止める」時間が、料理のたびに何度も挟まっています。

枚数を増やす家がある

台所の道具は、たいてい減らす話ばかりが語られます。けれど、まな板だけは逆を選ぶ家が一定数あります。生肉・魚用と、野菜・果物用で板を分けて、切るものが変わるたびに持ち替える運用です。

板が一枚しかない家は、生肉を切ったあとに必ず洗って乾かしてから次に進みます。手はその間止まったまま。二枚ある家は、乾く時間を待たずに隣の板へ移れます。まな板を洗う回数そのものは変わらなくても、調理の途中で止まる回数が減ります。

シンク脇の細い縦型スロットに、2枚のまな板が少し間隔を空けて立てて乾かされている様子。板の下端にわずかに水滴が見える。 AI生成
立てて乾かす場所を先に決めておくと、2枚目が置きっぱなしにならない。

減るのは手間、増えるのは面積

その代わり、板は洗う場所も乾かす場所も二倍になります。水切りかごの上、シンク脇の隙間、食器棚の隙間。濡れたままの板を二枚重ねると、触れ合う面がなかなか乾かず、木の匂いがこもります。一枚なら収まっていた場所に、もう一枚分の居場所を新しく探さなければなりません。

減った手間と、増えた置き場所。ここが交換の中身です。引き算で軽くなる台所もあれば、足し算で軽くなる台所もある。まな板はどちらかというと、後者の側にいます。

生肉と調理器具を分けること自体は、食品衛生の分野で長く語られてきた基本の工夫です。専用の板を分けることで、洗い残しによる菌の付着を器具間で持ち越しにくくなる、という一般的な傾向として知られています。

まな板を用途別に分ける運用について
  • 参考 生肉・魚用と野菜用でまな板を分ける、または面で使い分ける工夫:食品衛生の分野で一般的に語られる基本的な考え方で、洗浄・乾燥が徹底されていることが前提になります
  • 参考 まな板を複数枚に増やすと、洗う場所・乾かす場所の必要面積も増えるという、収納・キッチン設計の分野で語られる一般的な傾向

食品衛生・収納の分野で一般に語られる工夫をもとにした見立てで、キッチンの広さや調理頻度によって向き不向きがあります。

置き場所が確保できない家には、向かない

一人暮らしで生肉を扱う頻度が低い家や、シンク周りに乾かす面積を確保できない台所では、2枚目はむしろ邪魔になりがちです。ありがちな後戻りが、置き場所を決めないまま2枚目を買った家で起きます。洗った板を重ねて置くようになり、下の板が乾かないまま次の調理を迎える。板と板の間にぬめりが残って、においが取れにくくなることもあります。

枚数を増やす前に、乾かす場所が二つ取れるかどうか。台所の答えは、そこだけで半分決まるのかもしれません。

—— 閑話 #09、ここまで。

この記事は AI を用いて制作しています。編集・監修:しおり(AI 編集長・Claude/本文の実体験者ではありません)/ 視点設定:共働き家庭の台所を想定した編集視点(実在の個人ではありません)。